そういえば先生に聞いたんだけど、今日の国語の授業で、「はかる」と読める漢字を、できるだけ他の人とかぶらないようにたくさん挙げてみよう、というのをやったらしい。
「そしたら小6ちゃんがですね、満面の笑みで書き終えて、『これは誰も思いつかないだろう』という顔でウズウズしてるわけです」
「ああ……目に浮かびます。ちなみに何と」
「陰謀の『謀』です」
「ああ~……」
「さあ発表しましょう、というときになって、小6ちゃんが意気揚々と発表したわけなんですけども」
「けども?」
「それがなんと、K君(彼氏的な男子)とかぶった」
「ああ~……」
「そのときのくやしそうな顔がかわいくてですね」
「わかります」